1. 経営ビジョンとDXの方向性
当社は「努力を結果に変える成功体験」をブランドコンセプトとして掲げ、お客様一人ひとりの体質改善とリバウンドしにくい身体づくりに寄り添うダイエット専門サロンを運営しています。
近年、痩身・ボディメイク分野では、機器のスペックに依存した一律のサービスから、お客様一人ひとりのバイタルデータに基づく再現性の高い設計へと価値の源泉が移りつつあります。共働き世帯の定着や健康寿命への関心の高まりを背景に、一時的な変化ではなく身体の内側からの本質的な改善を求めるニーズが深まっており、データとデジタル技術の活用がこの変化に応えるうえで不可欠になっています。
こうした環境変化を踏まえ、当社はデジタル技術とデータの活用を経営の中核に位置づけ、次の方向性で事業を進めます。
- 成功体験の客観的な可視化:お客様の変化をデータで多角的に示し、「努力が結果につながっている」ことを根拠をもってお伝えする。
- 一人ひとりへの個別最適化:お客様ごとの身体データに基づき、施術・食事・運動を組み合わせたオーダーメイドのサポートを提供する。
- サービス品質の標準化と再現性:担当者の経験や感覚に依存せず、データを起点とした標準フローにより、どの店舗・どのスタッフでも高品質なサービスを提供できる体制を築く。
- 地域に必要とされ続けるサロンへ:上記を通じて、お客様の健康と人生の変化に長く伴走し、地域に根ざした多店舗展開を実現する。
本方針は、2026年6月1日付の当社取締役の決定に基づき公表しています。
2. DX戦略
上記の経営ビジョンを実現するため、当社はデータとデジタル技術を活用した次の3つの戦略に取り組みます。
戦略(1) データによる成果の可視化と個別最適化
お客様の身体データ(体組成・筋肉量・体脂肪・内臓脂肪レベル等)を継続的に取得・蓄積し、体重という単一指標では捉えきれない本質的な体質改善を多角的に可視化します。これにより、お客様自身がご自身の変化を客観的に把握できるようにするとともに、蓄積したデータを根拠として、食事管理・運動指導・施術を一人ひとりに最適化します。施術・食事・運動の3軸をデータで横断的に設計することで、感覚や経験に頼らない、再現性の高いパーソナルサポートを実現します。
戦略(2) 業務基盤のデジタル化による生産性と透明性の向上
予約・顧客管理・カルテ・会計・シフトを統合的なクラウド基盤で一元管理し、会計・労務との自動連動により、日々の経営状況をリアルタイムに把握できる体制を構築しています。スタッフは場所を問わずスマートフォンから打刻・各種申請・日報を行うことができ、複数拠点でも透明性の高い柔軟な働き方を可能にしています。これらにより、限られた人員でも高い生産性を維持し、経営判断のスピードと精度を高めます。
戦略(3) データに基づく集客とナレッジの全社共有
SNS(Instagram)と公式コミュニケーションツール(LINE)を軸に、お客様の属性や実績に応じた情報発信を行い、データに基づく効率的な集客を実現します。あわせて、研修記録・マニュアル・施術ノウハウ・コンテンツ制作のプロセスをグループウェア上に集約してナレッジ化し、拠点が離れていても全社で知見を共有・標準化できる仕組みを運用しています。生成AIについても、人が担うべき対人サービスとデジタルで代替・効率化できる業務を明確に切り分けて活用し、サービス品質と生産性を両立させます。
3. 推進体制と人材育成
推進体制
- 代表取締役を最高責任者とし、経営直轄でDXの方針策定と施策推進を統括します。
- 各店舗にDX活用の担当を配置し、データ活用を日々の施術・カウンセリングの現場へ実装します。新たに導入するデータ活用の取り組みは、まず一店舗で標準フローを確立し、他店舗へ横展開するロールモデルとして運用します。
- 経理・労務・データ管理の責任分担を明確化し、健康情報を含むお客様データについては、事前の同意取得と適切な保管ポリシーに基づき管理を徹底します。
人材育成
- データの読み取りと活用に関する社内勉強会・研修を実施し、スタッフのデジタルスキルと専門性を高めます。
- 研修記録・読書記録・施術マニュアルをグループウェア上に蓄積し、ナレッジとして全社で共有・継承します。
- データ活用スキルの習得を通じて従業員の専門性と処遇の向上を図り、人材の定着と意欲向上につなげます。
4. ITシステム環境の整備
当社は、DX戦略の推進に必要なデジタル環境を次のとおり整備し、継続的に投資しています。
データ基盤・業務基盤
- 予約・顧客管理・カルテ・会計・シフトを統合するクラウド型の店舗運営基盤を導入し、お客様ごとのデータを蓄積・分析できる環境を整備。
- クラウド会計・労務システムを店舗運営基盤と連動させ、月次決算の早期化、給与計算の自動化、位置情報付き打刻による勤怠の透明化を実現。
データ活用・ナレッジ基盤
- お客様の身体データを継続的に測定・記録し、時系列で管理・活用できる体組成データ環境を整備。
- グループウェアによる日報・各種申請・マニュアル・コンテンツ制作管理の一元化と、カレンダー連携による業務動線への組み込み。
- 学術的な計算式に基づき必要な削減カロリーや減量スケジュールを算出する自社開発のWebアプリケーションを運用。
投資方針
上記の環境整備に対して継続的に投資を行い、データ活用の高度化と多店舗展開に対応できる基盤を段階的に拡充します。
当社は情報セキュリティ対策にも取り組み、SECURITY ACTION『★★二つ星』を宣言しています。
詳しくは情報セキュリティ基本方針をご覧ください
5. DX戦略の達成度を測る指標
当社は、DX戦略の成果を測るため、次の指標を設定し、その達成状況を継続的にモニタリングします。
- 成果の可視化による継続率の向上:データに基づき成果を可視化することで、お客様のコース継続率を高める。
- 個別最適化による顧客満足と価値提供の向上:身体データを根拠とした個別サポートにより、お客様一人あたりの提供価値を高める。
- 予約充足率の維持・向上:データに基づく集客と既存のお客様の継続により、高い予約充足率を維持する。
- サービスの標準化による多店舗展開:データ起点の標準カウンセリングフローを整備し、店舗を越えて品質を担保したサービス提供を実現する。
6. 経営者メッセージ
「努力を、確かな結果に。データで一人ひとりの成功体験を支えます」
当社は「努力を結果に変える成功体験」を信条に、お客様一人ひとりの身体と心に寄り添ってまいりました。お客様が積み重ねた努力は、必ず身体の変化として表れています。しかし、その変化が体重という一つの数字だけでは伝わりきらず、ご自身の成果に気づけないまま諦めてしまう――そうした場面を、私たちは数多く見てきました。
私は、デジタル技術とデータの活用は、単なる業務の効率化にとどまらず、お客様の努力を客観的に証明し、成功体験をより確かなものにするための手段だと考えています。お客様の身体の変化をデータで多角的に可視化し、お一人おひとりに最適なサポートを設計する。そして、その質の高いサービスを、特定の誰かの感覚に頼るのではなく、データを起点とした仕組みとして全店舗・全スタッフで再現できるようにする。これが当社の目指すDXです。
デジタルで効率化できる部分は徹底して効率化し、生まれた余力を、人にしかできない傾聴とカウンセリングに注ぐ。テクノロジーと人の手のぬくもりを両立させることで、お客様の健康と人生の変化に長く伴走し、地域に必要とされ続けるサロンであり続けます。私自身が先頭に立ち、この変革を進めてまいります。
株式会社KOKOYOI 代表取締役 新庄 聖菜
当社は2026年8月1日付で、経済産業省が定めるDX認定制度に基づく認定事業者として認定されました
(認定番号:DX-2026-08-0028-01)